永福体育館におけるビーチコート設置と維持費の経緯と検証について

 

ページ番号1085955  更新日 令和5年4月11日 印刷 

老朽化に伴い学校統廃合した旧永福南小学校跡地に移転する永福体育館にビーチコート場を設置したことについて、岸本区長の選挙公約(さとこビジョン)を踏まえ、区において検証しましたので、その結果を以下のとおりお知らせします。

ビーチコートの概要

設置目的

ビーチコートは、多様なビーチスポーツはもとより、砂の上での多世代にわたる健康・体力づくり事業を展開するなど、新たなスポーツ分野の振興を図るために設置する。

面積

958.8平方メートル 屋外ビーチコート 2面(ビーチバレーボール競技の国際規格に対応)

リニューアル(平成30年9月)

配置図の画像
配置図
ビーチコートの利用風景
利用風景

ビーチコートの砂はオーストラリア産ホワイトサンド(国際基準)を使用しています。

設置に至る主な経緯

平成25年9月

国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2020年オリンピック・パラリンピック夏季大会の開催地を東京都に決定

平成26年3月

永福体育館の旧永福南小学校跡地への移転を決定
杉並区議会スポーツ振興議員連盟が区内に国際基準を満たしたオリンピック競技関連施設(ビーチバレーコート)の整備等の要望書を区へ提出

平成26年10月

旧永福南小学校跡地の整備方針として、屋外ビーチコートの整備を決定

平成28年6月

杉並区議会スポーツ振興議員連盟が旧永福南小学校跡地への保育園併設に関しての要望書を区へ提出

平成28年7月

旧永福小学校跡地の整備方針の一部変更(定員60人程度の保育施設整備)を決定

住民説明会

平成26年11月 旧永福南小学校跡地に整備する区施設に関する住民説明会の開催(97人参加)
平成27年2月 旧永福南小学校跡地の活用に関する近隣住民説明会の開催(7人参加)
平成27年12月

特別養護老人ホーム・重度身体障害者支援施設整備及び永福体育館移転改修の実施設計説明会の開催(18人参加)

平成28年6月  旧永福南小学校校庭倉庫等解体工事説明会の開催(13人参加)
平成28年8月 旧永福南小学校跡地の整備方針変更及び設計変更に伴う説明会の開催(22人参加)
平成29年4月

永福体育館移転改修工事説明会の開催(16人参加)

設置に至る経緯・整備方針は以下のファイルをご覧ください。 

移転改修工事の概要

工期
平成29年3月18日から平成30年6月29日まで
総工事費
13億697万9,712円(税込み)(改修工事全体)
(注)総工事費には追加工事を含みます。なおビーチコートのみの工事費をお示しすることができません。
ビーチ用物品費
審判台、得点板等 一式 303万60円(税込み)

維持費の推移

指定管理者(又は区)が施設管理に要した各年度の維持費(注1)は以下のとおりです。(令和4年12月末現在)                                                                                                                          

年度

夜間照明設備点検

消耗品購入費

ビーチコート用砂購入費(注2)

備品購入費(区)

合計

30年度

141,600円

75,600円

実績なし

114,912円

332,112円

元年度

283,200円

33,792円

実績なし

408,848円

725,840円

2年度

283,200円

291,412円

実績なし

0円

574,612円

3年度

283,200円

122,870円

実績なし

319,000円

725,070円

4年度

283,200円

107,943円

363,000円

252,450円

1,006,593円

注1:人件費などの共通費や照明電気料、水撒き水道料は、施設全体の維持費であるため除く。
注2:ビーチコート場の砂は、粒が細かい国際規格品。深さはビーチサッカー国際競技会規則を踏まえ40センチメートル程度。

利用状況等

ビーチコートは、ビーチスポーツ団体やスポーツフェスティバル(スポーツの日)、教室等への参加など多様なスポーツ活動や健康づくりの場として、利用割合と利用延人数ともに年々増加しています。

利用状況(利用回数、利用割合)

年度

利用可能回数 a

利用回数 b

利用割合 c(b÷a)

30年度

1,153回

686回

59.5%

元年度

1,935.5回

1,444回

74.6%

2年度

1,715回

1,392.5回

81.2%

3年度

1,946回

1,670.5回

85.8%

注1:利用は1回2時間の予約制で、半面は1/2利用として0.5回とした。
注2:30年度は9月からの開設、3月9日~31日(元年度)と4月8日~5月31日(2年度)の期間、新型コロナウイルス感染症対策のため休館した。

種目別および利用形態別の利用延人数

ビーチスポーツ種目別(人)

年度

バレー

サッカー

テニス

ビーチフラッグ

 

フライングディスク

(フリスビー)

その他

合計(人)

30年度

1,272

2,752

513

140

0

1,521

6,198

元年度

3,326

3,934

979

148 

93

3,367

11,847

2年度

5,736

4,359

834

185

0

4,745

15.859

3年度

7,430

4,829

1,365

148

140

4,725

18,637

利用形態別(人)

年度

貸切利用(有料)

一般使用(有料)

行政使用

指定管理者

による教室等

合計(人)

30年度

4,578

200

140

1,280

6,198

元年度

8,669

364

886

1,928

11,847

2年度

13,463

584

13

1,799

15,859

3年度

14,916

949

225

2,547

18.637

指定管理者による教室等(自主事業としての実施含む)の令和3年度実績は、以下のファイルをご覧ください。 

利用者からの声(令和4年12月末現在)

以下のとおり肯定的な意見が寄せられている一方で、改善要望があり、それぞれ適切に対応しています。

  • 当初はビーチコート設置に反対していたが、利用している学生さんたちを見て良かったと思う。
  • 種目に限らず多目的で利用できるビーチコートはなかなか無いので、とても良い。
  • 砂がサラサラしていて気持ちが良い。転んでも痛くないので安心して子どもを遊ばせられる。

【改善に向けた意見と施設の対応】

  • 更衣室に砂が持ち込まれないようビーチコート使用と屋内使用とを分けて欲しい(利用者)
    施設の対応:施設内に入る前に、屋外のエアーブラシや洗い場で衣類等に付着した砂を落とすことを徹底した結果、現在は施設内への砂の持ち込みは殆どない状況となっている。
  • プレー中の音や声が気になる。声のボリュームを抑えて欲しい(近隣住民)
    施設の対応:大声で話す、歓声を上げるなどの行為の禁止や激しい音楽は音量を調整するなどの運用ルールを利用団体に周知した結果、現在は近隣住民等の理解が得られている。

施設へ寄せられた声(はがき)、利用者アンケートの主な内容は以下のファイルをご覧ください。 

チャレンジアスリート
国内のビーチスポーツのトップレベル選手「ビーチボールで遊んでみよう」の様子

ビーチボールで遊んでみようの様子1

ビーチボールで遊んでみようの様子2

検証のまとめ

ビーチコートは、施設の維持に多額の経費を要しない一方で、砂の上を生かしたさまざまな体験プログラムを提供するなど、多様なスポーツ・運動活動や健康づくり、仲間との交流、イベントでの練習の発表の場として、多くの区民・団体等に利用されており、利用割合や利用延人数は増加傾向で推移しています。                   

これらのことから、今後とも、永福体育館のビーチコートは、区民等の皆様の多様なスポーツ活動や健康づくりの場として、有効に活用してまいります。

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このページに関するお問い合わせ

区民生活部スポーツ振興課施設管理係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-5307-0693