事務 区民生活部文化・交流課長 田森 亮(平成18年度採用)

 

ページ番号1009776  更新日 令和3年2月16日 印刷 

写真:田森さん

杉並区での仕事

これまでに経験した主な部署と仕事内容を教えてください。

採用されて初めに配属になったのが、現在と同じ文化・交流課でした。そこでは、リニューアルした杉並公会堂のオープニングに関する式典やコンサートに関する事業、平成6年に友好提携を締結した日本フィルハーモニー交響楽団との友好提携事業などを担当しました。

その後配属になった産業経済課(現在は産業振興センター)では、当時のリーマンショックの影響もあり、区内の消費拡大と地域経済の活性化を図るために導入された「なみすけ商品券」(区内共通商品券)の立ち上げ事業に関わりました。すでに発売するということは決まっていたので、どのように運用していくのかというような制度設計を杉並区商店会連合会と連携しながら行いました。販売直後から即完売したこともあったので、経済効果は大きかったかなと思います。

また、まちづくり推進課(現在は市街地整備課)では、「すぎなみ『道草のススメ』」というイベントを企画し、杉並区の隠れた魅力を再発見するため、暗渠(あんきょ・道路などの地下に埋設したり、水面が見えないようにふたがしてあったりする通水路や排水溝のこと)研究家やマンホール愛好家などをお招きし、観光まちづくりシンポジウムを行いました。観光都市ではない杉並区で、住宅都市と観光との共存として考えたときに行き着いたのが、大勢の人が訪れるようなものでなくても身近な地域資源である、暗渠やマンホールなどちょっとマニアックなものでした。シンポジウムに参加された住民にとっても新たなまちの魅力の気づきにもなり、郷土愛が深まるきっかけにもなったのではないかと思います。シンポジウムはほとんどの回が満席になり、今でも復活を望む声もいただいています。

そういったアイデアはどこから引き出されているのでしょうか?

写真:田森さんの仕事風景

「道草のススメ」の企画も自分一人だけで考えていたわけではなく、周りにアイデアマンがいて、そこからヒントを得たことで実現しました。また、区内外を問わずさまざまな勉強会やセミナーなどにも参加するようにしていました。現在も、民間企業の方も含めさまざまな人とディスカッションをすることで、意識的に違う発想にも触れるようにしています。外の声を聞くことで、考え方が「たこつぼ化」してしまうことを避け、縦割り組織の垣根を越えて事業を行っていきたいと思っています。

そんな田森課長が思う杉並区の魅力は何ですか?

いろいろありますが、やはり「人」が魅力です!「道草のススメ」での登壇にご協力いただいた方の中にも杉並区在住の方がいらっしゃいましたが、身近にあるまちの資源を大切にし、「道草のススメ」のようなシンポジウムにも興味を持ち、集まってくれるような「郷土愛」の強い方が多いと感じています。

また、東京高円寺阿波おどり振興協会と連携して行った高円寺のトランスボックス(配電用地上機器・電力供給のための変圧器などを格納している箱で、無電柱化に伴い設置が必要)のラッピングも街の方からアイデアをいただいて実施されました。より良い街にしようという熱い想いをもった地元の方々が杉並区にはたくさんいます。そういった方たちと共により良い街をつくっていけるということが、杉並区職員として働く魅力にもつながっているのではないでしょうか。

チームに活力を与えるリーダーを目指して

管理職にチャレンジしようと思ったきっかけはありますか?

元々、組織に入ったら着実にその組織に貢献して、その中で昇任の機会があれば昇任していくというのが自分の心の中にありました。また、若手職員のときに商品券事業などの区の大きな施策に関わるようになり、より一層やりがいを感じられたことも要因として大きかったと思います。職員の方々に管理職になることにチャレンジしていただけるよう、私自身が生き生きと仕事をすることで、「管理職になりたい」、「管理職試験を受けてみようかな」と思ってもらえるよう日々心がけています。

管理職としてチームを引っ張るうえで心がけていることは何ですか?

写真:田森さんのプライベートの様子
休みの日は子どもたちと目一杯遊びます!

日々の業務について、何のために行っているのかということや、区民にどのような影響があるのか、未来にどうつながっていくのかを常に意識するようにしています。業務を進めていく中で何か変化が必要なときは、100%の結果とはいかなくとも、職員や関係者と十分に議論をしていきながら最善の解決策となるよう努めています。

また、一般職員のころから、管理職の業務の仕方や振る舞いなど、マネジメント力が職場に大きく影響すると感じていました。自分が管理職の立場になり、職員が少しでも働きやすい環境づくりができるよう意識しています。職場内での打ち合わせなどで、職員から忌憚のない意見が出てくると、風通しの良い職場づくりができているのかなと感じます。

受験生のみなさんへ

最後に受験生へのメッセージをお願いします。

写真:田森さんのプライベートの様子2

何事にも前向きに捉え、かつチャレンジ精神を持った方と一緒に仕事をしたいと思っています。杉並区はトップランナーとして、他の自治体に先駆け、数多くの施策を実施してきました。これも、職員間の自由闊達な議論と管理職層の丁寧かつ素早い調整力にあると思っています。また、杉並区は職員間の多世代交流が進んでおり、有志の若手職員が中心となって「すぎなみリクルートフェスティバル」という独自の採用説明会を開催したり、部活やサークル活動が盛んに行われています。私は杉並区のバスケットボール部に所属しており、20代の若手職員から係長級、管理職の職員が年齢や職層の垣根を越えて汗を流しています。日中の業務は真剣に、アフターファイブはとことん楽しむ、そんな職員が多いような印象です。ぜひ、私たちと一緒に杉並区をさらにより良いまちにしていきましょう!

 

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