幼稚園に行ってきました「杉並幼稚園」(令和元年8月1日)

 

ページ番号1054545  更新日 令和4年6月27日 印刷 

「すぎラボ」は杉並区で子育て中のママライター・パパライターによるコンテンツです。

幼稚園の門と玄関の写真
【幼稚園の門と玄関】
年少さんは玄関から登園します

杉並区内で一番古い私立幼稚園である「杉並幼稚園」(杉並区阿佐谷南2丁目4番36号)。閑静な住宅街の中にあり、すぐ裏手にある馬橋稲荷神社と同じくなんと戦火を逃れた園舎だそうです。お話を伺うと親子2代、3代にわたって杉並幼稚園に通っていたというご家庭もあるそうです。地域の人たちにとっても、大切な幼稚園であることがよくわかります。
今回は杉並幼稚園の園長先生にお話を伺いました。

園の活動について

1日の流れをおしえてください

大まかな流れは、午前9時に登園後、身支度を整え、朝の挨拶、自由遊びまたは一斉活動、お弁当、自由遊び、帰りの挨拶、午後2時に降園です。
自由遊びと一斉活動をバランスよく取り入れています。自由遊びでは特に外遊びを重視しています。
なぜなら子どもたちは外遊びが大好き。カリキュラムが予定されていても、天候によって柔軟に予定を変更して、自由に外遊びをさせるようにしています。長い時は1時間位外遊びをすることもあります。
大人が少し危ないと感じてしまう木登りやジャングルジムなど高いところへ登る遊びも自由です。子どもたちはしっかりと考えて遊んでいますから心配ありません。これまで落ちて、けがをした子はいないのです。

園長先生と園庭の様子の写真
【園庭の様子】この日は体操があったため、体操着で遊んでいます

また外での自由遊びからは、子どもの性格や様子がよくわかり保育の気づきにつながります。例えば同じ遊びしかしない子どもには、別の遊びに目を向けるようにフォローしたり、特定のお友達としか遊ばない子には、別のお友達とも遊べるように促すようにしています。
室内では季節のイベントにちなんだ制作を行います。最近だと、6月10日の時の記念日にちなんで時計を作りました。年少さんもハサミやのりを使って制作を行います。初めて使う道具は、段階を踏んで使い方を学んでいきます。やった事がない子どもでもスムーズに使えるようになります。
他にはみんなでゲームをしたり、歌を歌ったり、楽器を弾いたりさまざまです。歌はその月の歌以外には、担任の先生が家で家族と一緒に歌える歌を選ぶようにしています。
子どもたちは担任の先生が好きな遊びが一番好きになるようです。子どもは家庭ではご両親の好きなことが好きになります。幼稚園であればその役割は担任の先生なのです。

お昼ご飯についておしえてください

週に4回お弁当です。子どもが何を好きで、どのくらいの量食べるのかがよくわかっているのはご両親です。子どもが一番楽しみにしているお弁当を親が用意してあげることで、親子のつながりが深まります。

廊下の写真
【廊下】
園庭に面する廊下はとても明るくて気持ちがいいです

また、お弁当がしつけにもつながります。子どもは食べ終えると、先生に空っぽのお弁当箱を持っていきます。先生がきれいに食べたことをほめることで、達成感が生まれます。残さず食べる事は物を粗末に扱わない心を育てます。
それにお弁当を作ってもらうことで感謝をする気持ちが生まれます。「お弁当をつくってくれてありがとう」と言われたと、嬉しそうにお話しする親御さんも多くいらっしゃいます。

一斉活動はどのようなものがありますか

遊戯室の写真
【遊戯室】
リトミックなど一斉活動をおこないます

外部から先生をお招きする英語、リトミック、体操、それに制作、集会です。
体操は怪我無くできるようにと、時には鋭い声掛けがあり、ほかの活動と異なりきびきびしています。年少さんは園に慣れてきた2学期から行います。

集会は週に3回あります。そのうち2回はローテーションで担任の先生がお話をします。植物など季節感のあるお話が多いです。また必ず社会的な話を入れるようにしています。子どもたちもわかるような内容でしつけにつながるようなお話です。
たとえば「電車で大きな声でお話をしている人がいた」とか。

すると子どもたちは「だめだよね」って自発的に言うので、「そうだよね、静かにしていないといけないね」という流れです。
残り1日はレクリエーションを行っています。簡単なゲームを行うのですが、年少さんは一生懸命ルールを覚えたり、年長さんは年少さんのサポートに回ったり、本当に楽しそうです。

行事に関しておしえてください

季節感のある行事がたくさんありますが、子どもたちが特に時間をかけるのは運動会とお遊戯会です。お友達と協力して何かを作り上げる経験ができるとてもいい行事です。お遊戯会では劇をするのですが、年長さんになると、先生の作る台本に対してセリフの提案があったり、自主練をしていたり自発的に頑張っています。
また、運動会は未就園児対象の競技があります。園庭の都合上、全体を通しての見学はご遠慮いただいているのですが、未就園の子どもたちにもぜひ参加してほしいです。
他には、お母さんが主体となる夏の夕涼み会も子どもたちから人気です。子どもたちはいつもと違う時間に登園し、縁日が出ている園庭がとても新鮮なようです。

園の特徴について

幼稚園の特徴をおしえてください

杉並区で一番古い私立幼稚園で、今年で94年を迎えます。また少人数制を取り入れており、一人一人に目が行き届き、まとまりやすいというのが特徴です。平成29年より学校法人化しましたが、保育内容は以前と変更はありません。

園児の指導に当たり心がけていることは何でしょうか?

一人一人をよく見て、ひとりひとりの成長に合わせた保育をするよう心がけています。
担任はいますが、クラスや学年を問わず、全員の名前を憶えていて、みんなで育てていくようにしています。良い事、困った事は共有して、子どもたちのサポートができるようにしています。

卒園生の進路について

子どもたちが杉並区内の広範囲から通っている為、近隣の杉並第六小学校、杉並第七小学校、杉並第一小学校、馬橋小学校だけではなく、もう少し離れた小学校へ進学した子どもたちもいます。
他に国立の小学校へ進学した子どももいます。
課外活動でこぐま教室と言う就学準備のための教室があります。小学校に進学した時に困らないようにと言う目的なのですが、先生が国立受験に精通した先生であるため受験対策も行っています。

入園に向けて

幼稚園入園前のパパママに向けて一言お願いします

教室の写真
【教室】お帰りの会の一コマ

幼稚園に入ると集団生活が始まります。集団生活の中で本人が困らないよう、食事とトイレは自分でできるようにしておきましょう。
また、幼稚園では言葉遣いと礼儀作法はしっかりと身につけさせたいと考えています。

取材を終えて

お話を伺った中で外遊びのエピソードが一番印象に残りました。子どもが自由に外で遊んでいることから、保育の気づきにつながるという点です。子どもの成長をしっかり確認し、子どもに応じてフォローをしようと言う体制と言うのが、少人数制のきめ細やかな指導につながるのだろうなと感じました。

杉並幼稚園について

所在地
東京都杉並区阿佐谷南2丁目4番36号
JR阿佐ケ谷駅から徒歩10分・JR高円寺駅から徒歩12分
保育時間
  • 月曜・火曜・木曜・金曜(お弁当あり)
    年少 午前9時から午後1時50分 年中・年長 午前9時から午後2時
  • 水曜
    年少 午前9時から11時30分 年中・年長 午前9時から11時40分
課外活動

預かり保育(対象全園児 但し年少児は2学期から) 月曜・火曜・木曜・金曜の午後2時から4時

こぐま教室(就学準備教室)、体育教室、サッカー教室 (対象年中および年長児)

未就園児向け活動
プレイデー(年に4回)

 

このページに関するお問い合わせ

子ども家庭部管理課庶務係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-5307-0686