杉並区教育ビジョン2022 PR映像「学びあい、教えあい、かかわり合う」

 

ページ番号1086967  更新日 令和5年4月5日 印刷 

詩を口ずさむ少女

僕が恋した人は、誰かの詩を口ずさんでいた
そんなシーンから始まるこの映像は、「杉並区教育ビジョン2022」をテーマに明治大学映像サークルNextFilm(ネクストフィルム)が制作しました。
かつて杉並区に在住した詩人である中原中也の詩について、人から人へ興味・関心が伝わっていく様子から、誰もが杉並の教育の当事者として「学び合い・教え合い・かかわり合う」という「杉並区教育ビジョン2022」の考え方を表現しています。

制作背景

杉並の教育の基本的な考え方を示した「杉並区教育ビジョン2022」。そこに掲げた理念「みんなのしあわせを創る杉並の教育」について多くの方に思いをめぐらせてもらうため、学生によるPR映像の制作を行いました。ここでは映像制作の裏側と、制作を通してビジョンへの理解を深めていく学生たちの様子を紹介します。

10月1日 打ち合わせ

打ち合わせを行う職員と学生の様子

学生たちは、事前にビジョンが掲げる考え方について共有をしたうえで、映像案を提示してくれました。
細かなストーリーを検討するにあたり、「『区民の目にとまるインパクトのある映像』『見た人が教育ビジョについて深く考える映像』のどちらがよいか」を職員が学生に問いかけると、「まずは1回でも区民の目にとまることが大事」「ただ見てもらうだけではなく、教育ビジョンに掲げる考え方を自分事として捉えてもらうことが大事」など、議論を深める学生たちの様子を見ることができました。
また、ある学生からは「杉並区のYoutubeで公開する動画なので、区の魅力が伝わる映像にしたい」という意見も出され、区内施設や区立学校内の図書館などを撮影場所として使用することになりました。

11月27日 cafe hana(西荻窪)

カフェ・ハナでの撮影の様子

打ち合わせ後、学生たちと役者による事前打ち合わせや台本読み合せを経て、この日が初の撮影日でした。
機材の搬入が終わると演者も合流し、いよいよ撮影開始です。途中、監督による演技指導が入るほか、照明や音声担当の学生たちからもコミュニケーションが活発に行われる緊張感のある撮影現場でした。

映像冒頭のシーンの絵コンテ

監督は常に絵コンテを手に持ち撮影に臨みます。絵コンテとは、映像作品の撮影前に用意されるイラストによる表であり、演者のセリフや演技をする上でのポイントなど、撮影に必要なさまざまな情報が記載されています。

1月15日 杉並区立井荻中学校

井荻中学校図書館での撮影の様子

この日は杉並区立井荻中学校で撮影を行いました。主人公が気になる女の子に声を掛けるシーンでは、主人公と女の子の緊張感を表現するために、男の子がセリフを言うタイミングや、女の子が反応するタイミングなどを入念に確認しました。監督・助監督を始め、撮影スタッフ陣が納得がいくまで何度も撮影を行いました。

演者に演技指導をする監督の様子

撮影の合間には、監督から演者に向けて演技指導が行われました。監督は演技指導のほかにも映像の方向性を見据えながら、撮影現場の総指揮官として動きます。

撮影を行うカメラマンの様子

カメラマンは撮影機材の事前準備と当日の撮影を行います。撮影現場においてカメラマンは、監督が望む映像とするためにはどんな撮り方が最適かを判断し、必要に応じて監督に提案をします。

1月15日 コクテイル書房(高円寺)

コクテイルでの撮影の様子

この日撮影したシーンは、中原中也の詩集を初めて手に取り、詩の一節を読む主人公の様子を表現しています。最適な角度から主人公を撮るために、カメラマンは体勢を変えながら撮影をしていました。

1月16日 杉並区立杉並芸術会館(座・高円寺)

詩の世界観を楽しむ主人公の様子

この日は杉並区立杉並芸術会館(座・高円寺)で撮影を行いました。主人公の男の子が詩人中原中也の詩集を手に取り、作品の世界観に引き込まれるという、この動画で一番印象的なシーンです。

中原中也:山口県出身の詩人で、代表作に詩集『山羊の歌』と詩集『在りし日の歌』がある。大正後期から昭和初期まで区内の高円寺や下高井戸、松庵に在住した。

座・高円寺での撮影の様子

らせん階段の幻想的な雰囲気の中で撮影を行いました。中原中也の詩に対する好奇心を表現するために、主人公の表情や動き方などを繰り返し確認しました。
この日をもって全てのシーンの撮影が無事終了しました。今後はビジョンのPR映像として公開するために撮影した映像を編集します。

「杉並区教育ビジョン2022」PR映像の制作を終えて…

今回、学生たちが自らビジョンについて研究・考察を重ね、ビジョンをテーマにした一つの成果物としてこの映像を示してくれました。
「みんなのしあわせ」という抽象的なテーマをだったことから、「どのようなシナリオにするか」「誰に届けるか」「映像を見た人にビジョンについてどう考えてもらうか」などさまざまな議論が飛び交いました。
この映像はビジョンの理解促進を目的としたものですが、映像制作を担った学生たちこそ誰よりもビジョンについて深く理解してくれました。
次は、この映像を見た方が「杉並区教育ビジョン2022って何だろう?」「私にとってしあわせってどういうことなんだろう?」、そんな風に「杉並区教育ビジョン2022」を知り、そして自分事として考察を深めてくれることを願います。

 

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