ワクチン接種券の配達遅延について郵便局へ抗議しました
区は、区民の皆さまに接種券を一斉送付するにあたり、6月上旬から区内3郵便局と協議し、6月21日に接種券を郵便局に持ち込み次第、速やかに配達するよう強く要望していました。それに対し、郵便局からは当初、6月25日が告示日の東京都議会議員選挙の「選挙のお知らせ」の配達と重なるため、通常以上の日数が必要との説明がありました。
しかし、「選挙のお知らせ」の持ち込みに先立って6月21日に接種券を持ち込む以上、先行して処理することが可能であることから、「選挙のお知らせ」の影響は限定的であると考え、区としては早期配達を重ねて求めました。
ところが、結果として配達完了までに相当の日数を要し、区民の皆さまから多数の抗議が区に寄せられる事態となりました。
これを受け、区は区内3郵便局に対し抗議文を送付し、配達遅延に対する認識と改善策について見解を求めたところ、以下の回答がありました。
【 区内3郵便局からの回答(要旨)】
- 当該郵便物(=接種券)は早め(当初予定の30日から21日に前倒し)に持ち込まれたことから、6月22日~29日に配達することとして、区の了承を得た。
- 当該郵便物は22日から配達を開始し、29日までの間に配達を完了した。
- しかしながら、指摘のとおり、配達を受け持つ郵便局として十分な対応であったか、配慮が足りない部分がなかったか、配達日数を早められないか等の再検討まで至らなかったことは真摯(しんし)に反省している。
しかし、29日までに配達することについて区が了承したという事実は一切無く、区は一貫して、「選挙のお知らせ」に先行して処理を行い、早期に配達を完了するよう重ねて強く要請していました。それにもかかわらず、一部地域では「選挙のお知らせ」が告示日前日(6月24日)に配達され、接種券は5日も遅い29日に配達されています。区内3郵便局は、区民が待ち望んでいる接種券を一刻も早く届けようという、公共サービスの担い手としてのあるべき姿勢を欠いていたと言わざるを得ず、郵便事業への信頼失墜にもつながりかねない事態です。
もとよりワクチン接種事業は国策であり、日本郵便株式会社に対しては、監督官庁である総務省から「市区町村の担当者と相談の上で、接種券の速やかな配達に努める」よう協力要請がなされています。重要な公共サービスの担い手としての郵便局が、十分な準備期間がありながらこれを怠ったことについては、区民への謝罪を求めるとともに、配達遅延の原因についての誤った認識をただし、今後の具体的な改善策を明確に示すよう強く求めてまいります。
このたびの配達遅延によって、区民の皆さまにご心配、ご迷惑をお掛けしたことに対し、区としても深くおわび申し上げます。今後このようなことがないよう、関係機関との連携を強化して、新型コロナウイルス対策に努めてまいる所存です。
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