特別支援学校・特別支援学級におけるICT活用実践の紹介
大型ビジョンやタブレット端末、デジタル教材等のICT機器は、特別支援学校や特別支援学級で学ぶ子どもたちの学びの可能性を拡げる有効なツールとなっています。
教育委員会では、子どもたちの自立や社会参加をより一層促進するため、引き続きICTの有効な活用について研究を進めると共に、計画的な整備を図っていきます。
井草中学校と済美養護学校におけるICTを活用した授業の実践例をご紹介します。
井草中学校
例えば読むことに困難がある生徒の場合には電子化された教科書の文章を音声で聞く、書くことに困難がある生徒の場合には手書きでの書き込みやキーボード等で入力する、話を聞くのが困難な生徒の場合には映像を見ながら説明を読むなど、さまざまな場面に応じ個別の学び方に合わせて活用しています。
また、教科学習でもタブレット端末の有効活用に取り組んでいます。例えば、国語の音読や文章読解の際、教科書本文を電子音声で読み上げるソフトを使うことで、読むことに困難がある生徒も理解がしやすくなります。
さらに、委員会活動の時間には、反省や活動計画について話し合った内容をタブレット端末のカメラ機能等で記録保存する生徒もいました。必要なときに改めて確認できるため、通常学級の生徒との交流が円滑に進みます。
済美養護学校 小学部
休み時間も、子どもたちはタブレット端末を使っていました。
パズルアプリに挑戦する子。好きな生き物の電子絵本を読む子。授業で自分が撮影した写真記録を振り返る子。タブレット端末の操作を通して、個々の興味・関心が高まり、学習ツール(道具)として有効な様子がうかがえます。
休み時間が終わり、小学部3年生の図工 が始まりました。
この日は形を組み合わせて船を作る学習 を行い、大型ビジョンで学習の手順を知り、実際の立体に触れ、感触を確かめながら操作や体験を通して学んでいきます。
「はみがきアプリ」を活用して、はみがきの仕方を確かめたり、振り返ったりしています。こうした日常生活の指導が、子どもたちの生活習慣として定着していきます。
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