「令和5年度杉並区子育て優良事業者表彰」の受賞者が決まりました（6年1月1日、17日更新）

杉並区では、区内事業者の子育て支援の取り組みを促進するため、育児・介護休業法等による法定以上の制度を整備するなど仕事と育児が両立できる職場づくりや、子育て支援に関する地域貢献活動に積極的に取り組んでいる区内事業者を表彰しています。令和5年度における受賞者と、その取り組み事例を紹介します。

「最優良賞」受賞者

仕事と育児が両立できる制度を定めるなど、多様で柔軟な働き方を社員等が選択できるような取り組みを積極的に行っている事業者で、かつ、地域貢献その他子育てに関し、有益な取り組みを行っているなど他の模範となると認められる事業者に贈られます。令和5年度は1事業者が受賞しました。

東京カートグラフィック株式会社（天沼：地図調製業）

育児短時間勤務について、子の小学校就学前まで7時間に短縮可能とする法定以上の制度を整備しているとともに、時差出勤や年次有給休暇の2時間単位での取得により、勤務時間を柔軟に変更することが可能です。本人及び配偶者の出産前に、労務担当から出産・育児に係る諸制度について説明を行ったうえで管理職との面談を実施しているため、社員と管理職の双方の不安が解消され、男性の育児休業取得も進んでいます。さらに、「子どもが主役」「ダンスを中心とした地域の繋がり」等をテーマに開催する「すぎなみ舞祭」への協賛のほか、区内高校の学生インターンシップの受入など就業体験の機会を提供しています。

「優良賞」受賞者

仕事と育児が両立できる制度を定めるなど、多様で柔軟な働き方を社員等が選択できるような取り組みを積極的に行っている事業者に贈られます。令和5年度は1事業者が受賞しました。

株式会社街路（善福寺：建設業）

就業規則の改定を社内アンケートによるニーズ調査をもとに実施し、育児休業は子が3歳に達するまで回数制限なく取得でき、育児短時間勤務は子の中学校就学前まで所定労働時間を4～7時間に設定可能とするなど法定以上の制度を整備しています。そのほか、子の看護休暇及び配偶者の出産や孫が生まれたときの特別休暇を有給と定めて、取得を促進しています。また、「杉並子ども食堂ネットワーク」を通じて区内の子ども食堂へ寄付を行い、食事や安心して過ごせる居場所等を必要としている子どもたちの支援につなげています。

「特別奨励賞」受賞者

地域貢献その他子育て支援に関し、有益な取り組みを行っている事業者に贈られます。令和5年度は2事業者が受賞しました。

株式会社ティー・イー・エス（井草：教育・学習支援業）

育児短時間勤務について、子が小学生の場合も可能としているほか、勤務時間の変更や公休日と勤務日の振替が仕事や家庭の状況に応じて柔軟に利用できるため、子育てしながら働きやすい体制が整備されています。加えて、ハロウィーンやクリスマスの時期には通常の教室とは別にイベントを開催し、地域の子どもたちが英語や海外の文化に触れる機会を提供しています。また、区内の小中学生対象の英語スピーチコンテストに協賛して事前の無料レッスンを行うなど、子どもが自分の考えを発表する体験を支援しています。

株式会社アメージング・フューチャー（荻窪：サービス業）

社員全員が女性であり、出産・育児などのライフステージの変化に応じた働き方ができるように、ひとりひとりがライフプラン、キャリアプランを作成して上司との相談・面談及び職場内での共有を行い、それを踏まえた業務体制を組んでいます。また、出産・育児等を理由に離職した母親やシングルマザーの雇用及び就業に関する相談に応じ、地域の女性の就労促進に取り組んでいます。

子育て優良事業者ステッカー

受賞者には、子ども・子育てに優しい事業者であることの証として子育て優良事業者ステッカーを贈呈しています。
令和5年度受賞の4事業者を合わせ、これまでに延べ75事業者に贈呈しました。