HIV感染症 エイズ(AIDS)・性感染症
HIV感染症・エイズ患者の状況
令和3年の東京都内のHIV感染者・エイズ(AIDS)患者届出報告数は357件(HIV感染者294件、AIDS患者63件)で、2012年以降の10年間で最も少なくなりました。
推定感染経路は性的接触によるものが全体の83.2パーセントで、男性同性間性的接触によるものが全体の74.8パーセントで一番多くなっています。
詳しくは以下リンク「東京都エイズニューズレター」の令和3年「No.181 令和3年報」をご覧ください。
エイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)とは
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染して起こる病気です。はじめはほとんど無症状で経過します(HIV感染症)。病気が進行すると次第に抵抗力が弱まり、健康な時なら心配のないウイルス、細菌、カビなどの病原体によって、いろいろな病気が起こるようになり、エイズ(AIDS)と診断されます。
主な感染経路
HIVは、HIVに感染している人の血液、精液、膣分泌液に多く含まれていて、粘膜や傷口から感染します。主な感染経路は、(1)性行為感染、(2)母子感染、(3)血液を介して(注射器具の共有など)での感染、の3つです。HIVの感染力は弱く、性行為以外の社会生活のなかでうつることはまずありません。
HIV感染は予防できます
HIV感染の原因は8割以上が性行為感染によるものです。正しい知識を持ち適切な予防行動をとることで、感染を予防することができます。
予防のポイントは2つ(1)お互いをよく知ること(2人ともHIVに感染していないことが確実で、お互いに他のセックスパートナーがいないこと) (2)コンドームを正しく使うこと(ピルはあくまでも避妊薬ですので、HIVや性感染症を防ぐことはできません。)です。
HIV感染症 エイズ(AIDS)の治療は進歩しています
HIV感染症の治療は急速に進歩しています。「死に至る病」と恐れられたエイズも、現在は病気の進行を遅らせて、今までの生活を長く続けていくことができるようになっています。
そのためには、早期にHIV感染症を発見して適切な治療を開始することが必要です。
HIV感染を調べる方法は
HIVは主に性交渉で誰もが感染する可能性がありますが、感染しても無症状の期間が長く続くため、感染に気づきにくいことが特徴です。そのため、自らの感染に気づかないまま、他の人へ感染させてしまったり、エイズを発症してから初めて感染に気づくということがあります。感染しているかどうかは、検査をしないと分かりません。自覚症状がなくても、感染する機会があった方・ご心配な方は、検査を受けることをお勧めします。
性行動が変化する中、エイズは私たちにとって身近な病気となっています。自分自身を守るため、そしてあなたにとって大切な人を守るために検査を受けましょう。
エイズ(AIDS)以外の性感染症
エイズ以外の性感染症(STI)が若い世代に増えています。なかでも性器クラミジア感染症や梅毒が10代から増え始め、20代の女性で急増しています。無症状のことも多く、気づかないまま重症化してしまったり、パートナーにうつしてしまうこともあります。
東京都エイズニューズレター『令和3年「No.181 令和3年報」』によると、令和3年の報告数は2,451件で、前年と比べ872件増加し、1999年の調査以降、最多となりました。2016年以降高い報告数で推移しています。男性は20歳代から50歳代に多く、女性は20歳代に多くなっています。また、女性患者の約半数に性風俗産業従事歴があり、男性患者の約25%に性風俗の利用歴がありました。
性感染症に感染したまま放っておくと、男女とも不妊症などの原因になり、女性の場合、妊娠・出産時に母子感染する可能性もあります。また、性器クラミジア感染症などの性感染症に感染すると、性器の粘膜が炎症を起こすため、HIVに非常に感染しやすい状態になり、感染の可能性が通常の何倍にも高まります。
杉並保健所で実施しているHIV平日検査では、性感染症(性器クラミジア・梅毒)の検査を同時に受けることができます。
HIV・性感染症の検査・相談
HIV・性感染症検査はWeb予約にて承っております。受検希望の方は予約受付期間内にWebで申し込みフォームからの予約をお願いします。
検査日・結果告知日に咳や発熱などの症状がある方、新型コロナウイルス陽性で自宅療養中の方、新型コロナウイルスの検査中で結果待ちの方及び新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者で健康観察中の方は、来所はご遠慮ください。予約していても検査は受けられません。
なお、新型コロナウイルスの感染状況によっては、再度検査・結果告知を中止する場合があります。検査日・結果告知日に来所をする前に、必ずこのページをご確認ください。検査当日にご都合がつかなくなってしまった場合は、Webもしくは電話にて予約キャンセルのご連絡をお願いいたします。
令和5年6月及び7月のHIV抗体検査及び性感染症検査の検査予約と検査日程について
予約受付期間 | 検査日 | 結果告知日 |
---|---|---|
6月1日(木曜日)午前8時30分~6月6日(火曜日)午後5時 | 6月7日(水曜日) | 6月14日(水曜日) |
6月15日(木曜日)午前8時30分~6月20日(火曜日)午後5時 | 6月21日(水曜日) | 6月28日(水曜日) |
6月29日(木曜日)午前8時30分~7月4日(火曜日)午後5時 | 7月5日(水曜日) | 7月12日(水曜日) |
7月13日(木曜日)午前8時30分~7月18日(火曜日)午後5時 | 7月19日(水曜日) | 7月26日(水曜日) |
予約について
- 申込先
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申し込みフォーム「HIV・性感染症検査予約フォーム」からお申し込みください。
ご不明な点等、ありましたらご連絡ください。
杉並保健所保健予防課感染症係 電話:03-3391-1025
- 受付期間
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検査日の前週の木曜日から検査日の前日まで
(注)予約は先着順となり、30人になり次第締め切りとなりますのでご了承ください。
検査当日について
- 受付時間
- 検査当日は予約を取られた時間にご来所くださいますよう、お願いいたします。
- 実施場所
- 杉並保健所3階
- 検査項目
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血液検査(HIV、梅毒いずれも抗体検査)、尿検査(性器クラミジア病原体検査)
(注1)HIVの検査は必須です。クラミジア、梅毒単独での検査はできません。
(注2)クラミジアは、尿検査です。最後の排尿から1時間以上経過していることが望ましく、女性の場合生理期間中には正しい結果が得られないことがあります。
(注3)梅毒は、抗体を調べる検査のため、過去に感染したことがある場合には、治療が終了していても、検査結果が陽性になることがあります。 - 検査の流れ
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- 申込み書の記入
- 検査の説明等
- 採尿(クラミジア検査の方のみ)
- 採血
- 結果日の確認(検査申し込み書(控)をお渡しします。結果日に必ず持参してください。)
- 費用
- 無料
- その他
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- 正確な結果を得るために感染が心配される機会から【60日以上】経過してから受けてください。
- 匿名で受けられます。
検査の結果について
- 検査結果
- 結果告知日(検査日の翌週水曜日)に、直接ご本人にお伝えします。メールや電話での結果告知はできません。
- その他
- 診断書等の発行はできません。
その他の検査機関案内
- 東京都新宿東口検査・相談室(予約制)
- 東京都多摩地域検査・相談室(土曜日・HIV即日検査)
関連情報
このページに関するお問い合わせ
杉並保健所保健予防課感染症係
〒167-0051 東京都杉並区荻窪5丁目20番1号
電話:03-3391-1025(直通) ファクス:03-3391-1927