無電柱化

 

ページ番号1071272  更新日 令和6年2月1日 印刷 

無電柱化とは

道路の地下空間を活用して、電力線や通信線などをまとめて収納する電線共同溝などの整備による電線類地中化や表通りから見えないように配線する裏配線などにより道路から電柱をなくすことです。
道路の無電柱化は、「防災」「安全・快適」「景観・観光」の観点から推進しています。

  1. 防災
    大規模災害(地震、竜巻、台風等)が起きた際に、電柱等が倒壊することによる道路の寸断を防止します。また、電線類を地中化することにより、災害時におけるライフラインの信頼性、安全性が向上します。
  2. 安全・快適
    歩道スペースが広くなり、だれもが安全で快適に移動することが可能になります。また、交差点での見通しが良くなり、交通標識等も見やすくなることから、交通安全に寄与します。
  3. 景観・観光
    電柱や電線のないすっきりした景観で、まちが美しく生まれ変わります。また、無電柱化による景観の向上は、まちの魅力を高め、まちの活性化に寄与します。
防災のイメージ写真
防災(出典:国土交通省ホームページ)
安全快適のイメージ写真
安全・快適(出典:国土交通省ホームページ)
景観のイメージ写真
景観・観光(出典:国土交通省ホームページ)

無電柱化の手法

地中化による無電柱化

電線共同溝方式

道路の地下に電線(電力、通信等)を収容する管路等を道路管理者(区)が敷設(注1)(ふせつ)し、その中に電線を収容する方式
(注1)敷設:敷くようにして、設置すること

電線共同溝の図
出典:国土交通省ホームページ

ソフト地中化方式

歩道の幅が狭くて地上機器(トランス等)が設置できない場合に、地上機器の柱状機器(代替機器)を街路灯に設置する方式

電柱が立っている商店街の写真
無電柱化整備前
(永福町駅北口商店街通り)
電柱がなくなった商店街の写真
無電柱化整備後(永福町駅北口商店街通り)

地中化以外による無電柱化

裏配線方式

裏通りから表通りの沿道家屋に電線の引き込みを行い、表通りを無電柱化する方式

裏配線のイメージ図
出典:国土交通省ホームページ

軒下配線方式

引き込む電線を沿道家屋の軒下または軒先に配置して無電柱化する方式

軒下配線のイメージ図
出典:国土交通省ホームページ

無電柱化の現状と課題

東京の無電柱化は、東京都が昭和61年度から無電柱化に関する整備計画を策定し、国土交通省、区市町村、関係事業者と連携して計画的に整備を推進しており、平成28年12月に「無電柱化の推進に関する法律」が施行されると、平成29年9月には「東京都無電柱化推進条例」が施行されるなど、無電柱化整備は加速化しています。

しかし、無電柱化の整備には、すでに水道管、ガス管などが埋設されている道路の地下空間に、新たに電線共同溝を埋設するため、複数の企業者との調整や支障となる埋設物の移設、地上機器の設置場所の調整などに多くの時間と費用がかかるという課題があります。

さらに、東京都内の道路は、約9割が区市町村の管理する道路で、その多くは歩道の狭い道路や歩道がない道路であり、電線類の収容や地上機器の設置が困難となるなど、技術的な課題もあります。

東京都無電柱化計画

東京都は、近年、激甚化する自然災害に備えるため、無電柱化の取り組みを加速させるため、令和3年2月に「無電柱化加速化戦略」を策定し、2040年代に向けた無電柱化の基本的な方針や目標を定めるとともに、無電柱化の着実な推進に向けて、令和3年6月に「東京都無電柱化計画」を改定しています。

東京都 無電柱化加速化戦略の表紙画像

東京都無電柱化計画の表紙画像



詳細は、下記のPDFをご覧ください。

杉並区無電柱化推進方針

杉並区では、これまで主に都市計画道路の整備にあわせて無電柱化を進めてきましたが、都市計画道路以外については、整備未定となっていました。
そこで、無電柱化を計画的かつ重点的に進めるため、平成29年11月に「杉並区無電柱化推進方針」を策定し、整備効果の高い路線を選定し、無電柱化整備に取り組んでいます。

杉並区無電柱化推進方針の表示画像

詳細は、下記のPDFをご覧ください。

無電柱化チャレンジ路線について

チャレンジ路線とは、東京都が区市町村道の無電柱化を促進するため、平成29年度に創設した「無電柱化チャレンジ支援事業」において、無電柱化事業の整備実績がない区市町村が無電柱化を整備する路線や歩道の幅が2.5メートル未満、または歩道がない道路の無電柱化の整備を行う路線をいいます。
杉並区では、無電柱化推進方針で選定した整備効果の高い路線のうち、特別区道第2096-1号路線を東京都よりチャレンジ路線として認定を受け、無電柱化の整備を進めています。

特別区道第2096-1号路線(杉並保健所前バス通り)の概要

路線名:特別区道第2096-1号路線
場所:荻窪5丁目1番から荻窪4丁目31番先 
整備延長:680メートル
道路幅員:8.18メートル(歩道なし)

特別区道第2096-1号路線の案内図
整備路線図

オープンハウスを開催しました

令和5年9月10日(日曜日)桃井第二小学校において、無電柱化の整備に関するオープンハウスを開催しました。
展示したパネル及び当日のアンケート(主なご意見)については、下記のPDFをご覧ください。

(注)令和5年9月8日(金曜日)の開催は台風の影響で中止となりました。

杉並区の無電柱化整備

杉並区が管理する区道延長約622キロメートルのうち、令和4年2月時点で無電柱化の整備が完了している延長は約6キロメートルであり、無電柱化率は約1%となっています。

公式電子地図サービス「すぎナビ」

「すぎナビ」に掲載の「無電柱化整備状況」から杉並区内の国道、都道及び区道を含めた全ての道路の無電柱化の整備状況をご覧いただけます。

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このページに関するお問い合わせ

都市整備部土木計画課
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-3316-2470