4歳児と過ごすおうち時間で考えた事(令和2年7月15日)
令和2年6月から7月にかけて、緊急事態宣言に伴う休校が終わり、段階的に新しい形での生活がスタートしました。筆者の子どもは幼稚園生。緊急事態宣言よりも早い3月2日から、6月初旬まで休園が続きました。
お休みが始まってしばらくすると、幼稚園のお友達とどのような生活を送っているか情報交換をする機会が増えてふと考えました。
おうち時間を充実させることってなんだろうと。毎日楽しければそれでいいのかと。ニュースでは小学生や中学生向けの、無償の教育を提供するサイトや番組が取り上げられていました。学ぶ機会にばらつきが出てしまうことを懸念しての事です。では、未就学児はどうでしょうか。休園中の生活を振り返りました。
これからまた新しい生活様式を取り入れた夏休みが始まります。また、秋冬の感染拡大の懸念もあります。新しいおうち生活に、この振り返りが参考になりましたら幸いです。
お友達のおうちでの過ごし方
筆者の子どもはもともと外遊びと児童館でお友達と遊ぶことが大好き。あまりお家で遊ぶことが少ない生活を送ってきました。これが本当にあだとなりました。
いきなりできたおうち時間、一体何をしたらいいかが見えないまま始まりました。家にいる時間が増えた分、家の中も汚れます。家事をしている時間、テレビを見る時間が増えてしまいます。お家で遊ぶことに慣れていないため、おもちゃで遊んでもすぐに飽きてしまう。結局つきっきりで遊んであげることが増えて、筆者も非常にストレスでした。
そんな中、幼稚園のママの間で、おうち時間で何をしているかと言う情報交換をしました。
同じ年齢の子どもがいる家庭のおうち時間はとても参考になりました。
キラキラして見えるお友達のおうち時間
年中さんになる幼稚園のお友達とそのママのおうち時間は、SNSで見るものよりも現実的なものが多かったです。
書いて遊ぶ
驚いたのはお絵描きやぬりえだけではなく、ひらがなやカタカナの練習をしていると話す人が多かったこと。思い返せば年少さんの間でもお手紙交換をしている話をよく聞きました。
作って遊ぶ
工作をしているという子も多かったです。ハサミやのり、セロハンテープを使って、廃材を組み合わせて自由に作って楽しんでいるそうです。
作って食べる
簡単なキットを使って親子でお料理をする子もいました。パン生地やパイ生地を買ってきて、粘土のようにこねて形を作る、夢中で作っておいしく食べると言う貴重な経験です。
ベランダで過ごす
SNSでも話題のベランダでテントやレジャーシートを使ってキャンプ体験をする人もいました。
特別感のある遊び
お家の中で宝さがしをしたり、段ボールで大きな仕掛けを作ったり、お散歩でつんできた花で色水を作ったりとママの知恵を駆使した特別感のある遊びがありました。
幼稚園から送られてきたおうち時間の提案教材
4月に入り、定期的に幼稚園から封筒が届くようになりました。中を開けるとぬりえや簡単な工作やクイズが入っていました。
工作は説明書が入っており、パパママと一緒に作ろうねと言う注意書きがありますが、説明は全てわかりやすいひらがなで書かれていました。
筆者の子どもは封筒が届いたことはとても喜んでいましたが、「工作は苦手なんだよね」と言い、なかなか手をつけようとしませんでした。
気がついた大事なこと
筆者はこの情報交換でハッとしました。これまで楽しく過ごすためにはどうするかと言う事ばかり考えていましたが、未就園児の遊びは学びにつながっているのです。
子どもは教えていないことはできない、もし教えていなくてもできていたとしたら、それは誰かがやっているのを見ていたからだ、と以前先生が話していたことを思い出しました。
我が家でもおうち時間を見直しました
おうち時間、遊びが少しでも学びにつながるように、筆者は下記の遊びを取り入れる事にしました。
何かを書く遊びをする
筆者の子どもは、まだ字が書けません。そもそも鉛筆やクレヨンの筆圧が弱く、線を書く事がまだ苦手なようです。楽しくなぞりがきができるよう、インターネットで無料のめいろをダウンロードしました。本屋さんやネット通販でも購入できるおえかきカードも使いやすくておすすめです。
指先を使って創造する遊びをする
なかなか公園で砂遊びができないので、ねんどを購入しました。自由に遊ぶのも楽しいですが、親が1つ見本を作って、同じものを作ってと言うと、子どもは一生懸命考えて作ります。他には、食べ物などを作って、お店屋さんごっこにつなげても楽しかったです。
また、おりがみも簡単なものを一緒に作って楽しんでいます。季節の行事にちなんだものを作るととても喜びます。おりがみは、何日か続けると苦手意識がなくなってきたようで、おりがみをしたいと進んで言ってくれるようになりました。
おうち時間の息抜き
やっぱり外遊びが大好きな子どもなので、1日に1回は必ず散歩をしています。そこでおすすめなのが、スマートフォンアプリの、グーグルレンズ。調べたいものを写すとグーグル検索してくれると言う優れものです。子どもの好奇心がくすぐられるようです。はじめのうちは公園の遊具で遊べない事に不満を言っていましたが、今は遊具よりも草花や虫に興味があるようです。
小さな子どものおうち時間は親の工夫が必要
休園が2カ月続いたところで、ようやくおうち時間が楽しいものになってきました。休園が終わっても、当面これまでどおりの生活はむずかしいです。長く続くおうち時間、SNSのような楽しい充実した日々を毎日送るのは難しいです。
ですが、少しの工夫で学びにもつながる遊びの時間は作る事ができると思います。遊びを通じて、子どもが少しずつ何かを身に着けることができるのならば、とても充実した時間になるのではないかと感じています。
すぎラボライター らくちゃんママ
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