ごみを減らそう
ごみ減量に向けた普及・啓発活動の背景
家庭から排出されるごみは、清掃工場等に運搬され、焼却処理をした後、焼却灰は東京湾の最終処分場に埋め立てています。現在使用している埋立処分場は、東京湾に設置することができる最後の埋立処分場であり、あと50年ほどで満杯になると言われています。埋め立てるごみの量を減らし、最終処分場の延命化を図る必要があります。
また、資源の過剰消費やごみの排出によって生じる環境負荷は、現在の私たちの経済活動や生活環境に悪影響を及ぼすだけでなく、将来世代にも負の遺産を残すことになります。私たちの社会を持続可能なものとしていくためには、資源を有効活用し、廃棄物をできるだけ少なくする循環型社会を実現していくことが必要です。
区民、事業者の皆さんの清掃事業に対する理解と行動により、年々ごみ量は減少し、令和3年度は区民一人1日当たりのごみ排出量は468グラムとなりました。ごみ・資源分別のご協力ありがとうございます。
令和4年度には、「一般廃棄物処理基本計画」を改定し、区民一人1日当たりのごみ排出量の目標を次のとおりに定めました。
項目 |
令和6年度 |
---|---|
区民一人1日当たりのごみ排出量 | 451グラム |
1日50グラムの減量を、具体的なもので置き換えると、下記の量が目安です。
更なるごみの減量にご協力をお願いいたします。
- 卵(Sサイズ):1個分
- リンゴ:6分の1個分
- イチゴ:小粒6~7個分
- みかん:2分の1個分
詳しくは「ごみ・資源量と処理経費、組成、処理の流れ」のページをご覧ください。
区では、これらの背景を踏まえ、更なるごみ減量を目指した普及・啓発活動を展開しています。
【取り組みリスト】
- その1「生ごみギュッとひとしぼり」
- その2「混ぜたらごみ、分ければ資源」
- その3「生ごみ処理機を使ってみよう」
その1「生ごみギュッとひとしぼり」
生ごみには多くの水分が含まれています。生ごみを水切りすることで、約10パーセント減量できます。
調理をする際に、野菜くず等を水に濡らさないことも一案です。水に濡らさないためには、野菜の皮むきは洗う前に行う、むいた野菜の皮を乾いたざるに入れる等の工夫があります。

そして、調理の最後、ごみを捨てる際には、水分をギュッとひとしぼりすることでごみの減量だけではなく、悪臭の防止にもなります。



生ごみを直接触ることに抵抗がある方は、ペットボトルやびんの底で押して水をしぼることもできます。また、便利グッズも色々と販売されています。


「生ごみギュッとひとしぼり」を合言葉に、ぜひ生ごみ減量にご協力ください。
水切りのメリット
生ごみの水分を切ることで、悪臭の防止になります。週2回の可燃ごみ収集までの間、キッチンで悪臭に悩まされないだけではありません。
集積所に出されたごみがカラスや猫に荒らされていることはありませんか。
猫は臭いで食べ物があることを判断すると言われています。防鳥ネットや折り畳み式の収集ボックスでカラスを防いでも、猫が荒らしたごみをカラスがさらに荒らして、汚れてしまっている集積所があります。水切りで悪臭を断ち切り、カラスや猫に荒らされにくいごみ出しができます。
減量でごみが軽くなればごみ出しも容易になり、ごみ収集にかかる経費も削減でき、ごみ収集車が少なくなればCO2(二酸化炭素)削減にもつながります。水切りで一石四鳥を目指しましょう。
その2「混ぜたらごみ、分ければ資源」
令和3年度に実施した「家庭ごみ排出状況調査」によると、可燃ごみの分別率は78.10パーセント、不燃ごみの分別率は71.81パーセントでした。分別を徹底することにより、資源回収率はさらに高まり、ごみの減量につながります。引き続きごみの分別にご協力ください。
詳細は「家庭ごみ排出状況調査報告書」をご覧ください。
概要は「ごみ・資源のデータ集」をご覧ください。
- プラスチック製容器包装やペットボトルは、さっとすすぐか簡単に汚れを落として、資源に分別しましょう。
「プラスチック製容器包装・ペットボトルの分け方・出し方」のページをご覧ください。 - 紙箱・包装紙は、全て「古紙の日」へ。
「古紙の日」に回収しているのは、新聞・段ボール・紙パック(牛乳パックなど)・雑誌・雑がみです。 - あれもこれも雑がみです。
包装紙、紙袋、ノート・紙切れ、封筒、カレンダー、お菓子やティッシュの箱、トイレットペーパーやラップの芯、チラシ・パンフレット類 - 区でお渡ししている「持ち去り厳禁」袋は、雑がみ用袋としてもご利用できます。出す際に、「雑がみ」を表示して「古紙の日」に出してください。
「びん・かん・古紙の分け方・出し方」のページをご覧ください。
可燃ごみに混ざっていたびん・缶・ペットボトル・古紙。どれも分別をすれば資源になります。
その3「生ごみ処理機を使ってみよう」
区では、家庭から出る生ごみを減量したりたい肥化してリサイクルする方に対し、「生ごみ処理機」の購入費補助を行っています。
購入費補助については、「家庭用生ごみ処理機の購入費補助」のページをご覧ください。
令和3年度に行った生ごみ処理機購入費補助を受けた方へのアンケートの結果によると、約半数の方が購入前より7~8割程度生ごみの量が減少したと実感されています。
「生ごみ処理機で生ごみ減量」のデータは下記をご覧ください。
このページに関するお問い合わせ
環境部ごみ減量対策課事業計画係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-3312-2306