託法寺 【寺院】(永福1丁目6番6号)

 

ページ番号1007883  更新日 令和1年9月12日 印刷 

当寺は、光栄山と号する真宗大谷派の寺院です。本尊は、阿弥陀如来立像で像高90センチメートル、寄木作り、彫眼で江戸末期の作と言われています。
寺伝によれば、開山は寛永11年(1634年)、江戸四ッ谷永住町(現新宿区四ツ谷四丁目)に浄円によって開創されました。浄円は俗姓を本多と称したと伝えられています。
開山当寺の様子は明らかではありませんが、江戸期の『御府内沿革図書』の四ツ谷大木戸附近の部を見ると、東長寺(現存)の説明に嘉永元年(1848年)、境内の西方を託法寺に貸した旨の記載があります。また文久2年(1862年)の江戸切絵図には、東長寺境内の一部が当寺借地分として区画されています。明治13年(1880年)の『寺院明細帳』には罹災の為か本堂の記載がなく仮庫裡33坪(約108.9平方メートル)となっています。また神田の町人幸助という人が寄附した6坪(約19.8平方メートル)の門があり、檀家は31戸でした。
大正に入り、東京市の都市計画事業により移転を命ぜられ、同11年(1922年)、近隣の栖岸院所有地千余坪(約3,300平方メートル)を得て、当地へ移転しました。これは区内浄土真宗移転寺中、最も早い移転と言えます。しかし、昭和20年(1945年)5月25日に空襲を受け全焼してしまいました。同28年(1953年)8月に復興し、今に至っています。

平成31年(2019年)2月

託法寺の写真1
託法寺の写真2
本堂
託法寺の写真3
庫裏(くり)

 

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