45 神明天祖神社 【神社】(南荻窪2丁目37番22号)
当社は旧上荻窪村の鎮守で、祭神は天照大御神(あまてらおおみかみ)です。
荻窪地域には中世から村落があったと推定され、慶長年間(1596年~1615年)に上・下荻窪村に分かれたといわれています。
当社の創建は明らかではありませんが、由緒によると天正12年(1584年)の検地の際には、すでに同地には小祠(しょうし)があったとされ、それ以前の創建と伝えられています。江戸時代には、徳川御三家の一つである紀州徳川家の領地となり、家臣の水刀谷(みとや)氏が社殿を修築し、番場を整備したといわれています。
江戸時代の当社は神明社と呼ばれ、付近一帯が神明と呼ばれるのは、この社名に由来するものです。また、かつて字(あざ)伊勢前といわれたのも、当社が伊勢神明宮とも呼ばれていことによるものです。
当社の東側一帯にはかつて、周囲に桜の木を植えた馬場があり、桜の馬場と呼ばれ、昭和初年まで桜の木があったといわれています。
明治維新後、当社は荻窪八幡神社の境外摂社となりました。
明治15年(1882年)に社殿を修築、昭和12年(1937年)に社務所、同32年(1957年)に社殿・神楽殿を新築し、同53年(1978年)に社殿・社務所を改築しています。その後も社殿修築に着手し、境内の景観を整え今日に至っています。
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