91 蓮光寺 【寺院】(和田3丁目30番20号)

 

ページ番号1008029  更新日 令和6年8月27日 印刷 

当寺は、頂光山と号する日蓮宗の寺院で、本尊は十界曼荼羅(じっかいまんだら)です。
「文政寺社書上」によれば開創は、文禄3年(1594年)、両国矢ノ倉(現・中央区東日本橋)で、開基は、源受院日宝(にっぽう)といわれています。
正保元年(1644年)には、浅草永住町(現・台東区元浅草)に境内地を拝領して移転し、境内には円理院(えんりいん)・受教院(じゅきょういん)・専玄房(せんげんぼう)・了寿房(りょうじゅぼう)などがあり、寺運の隆盛があったと伝えられますが、文化3年(1806年)に、火災により焼失したので、詳細なことは明らかではありません。本寺は、江戸時代旗本寺としても栄えました。大正4年(1915年)7月、浅草の区画整理のため現在地に移転しました。
当寺で有名な「開運大黒天」は、浅草新寺町時代の地名の俗称にちなんで、通称「土富店(どぶだな)の大黒天」とも言われ、江戸庶民の信仰をあつめました。この「大黒天」は、当初、日蓮聖人が病から回復した母妙蓮尼の願いをうけて彫ったものと伝えられております。また、開基日宝が、小湊を巡り歩いた折に、庄屋の娘の難産に出会い、祈願して助けました。また家の柱が光を発し、柱の元より、この家に伝来していたものの不明となっていた「大黒天」が見つかり、これをもらい受けて江戸に持ちかえり、蓮光寺建立の際、奉安したものと伝えられます。
なお当寺には、インド独立運動の指導者ネタジ・スバス・チャンドラ・ボースの遺骨が安置されていることから、記念碑〔昭和50年(1975年)〕と胸像〔平成2年(1990年)〕が建立されています。

 

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