13 尾崎橋 【橋】(成田東3丁目17番1号)
この橋は、区内を東西に延びる五日市街道に架かっている橋です。橋の付近には、かつて尾崎(おさき)という地名が存在し、その地名について、大宮八幡宮には以下のような話が伝わっています。
源頼義が、前九年の役(1051年~1062年)に伴う奥州征伐のため創建前の大宮八幡宮付近を通過した際、白幡(しらはた)のような白雲があらわれた。その白幡の尾のあたりを尾崎と名付けた。
このあたりの風景は、享和3年(1803年)に辻知篤が記した「小金井桜花見の記」のなかで次のように記されています。
馬橋村のなかばより左におれて山畑のかたへのほそき道をゆく。(中略)つづらおりめいたる坂をくだりて田面の畦をゆく。田の中に小河ありて橋をわたる。これを尾崎橋という。
「尾崎橋」の名は、五日市街道を通って小金井の桜見物に出かけた江戸の文人の随筆においても紹介されているのです。
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