85 妙正寺川 【川】(清水3丁目22番)

 

ページ番号1007939  更新日 令和6年8月22日 印刷 

妙正寺川は、妙正寺池を水源とし、区内北部をほぼ東へ流れる延長9キロメートル(区内部分約1.2キロメートル)の川で、中野区・新宿区を経て神田川に合流し、最後は隅田川にそそぎ込みます。
武蔵野台地上にある杉並区では、地下6~7メートルに武蔵野砂礫(されき)層が堆積しており、その中を流れる地下水が、標高約50メートル付近にある窪地から地表に湧き出て、飲料水などとして利用されてきました。
この湧水も現在ではほとんど見ることができませんが、妙正寺池もその一つです。
本川の流域には、小規模な縄文・古墳時代の遺跡が点在しており、古代から人々の生活に適した環境をつくり出していたものと思われます。
江戸時代になると、千川用水より引水して神田上水の助水として利用されてきました。梅雨の頃になると水量が増えるので、竹竿の先につけた鋤簾(じょれん)などを使い、川をさらったり、長く伸びた川藻を刈取ったりしました。
また当地には、大山阿夫利神社(神奈川県)を信仰する大山講があり、その講中の人々は、代参人を大山に送る時、下流の寺前橋付近にあった「清めの不動様」を祀(まつ)る大水門で、水ごりを行ったと伝わっています。

 

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