30 覚蔵寺 【寺院】(下高井戸3丁目4番7号)

 

ページ番号1007951  更新日 平成31年2月8日 印刷 

   清月山覚蔵寺は日蓮宗の寺で、本尊は十界曼荼羅・宗祖日蓮聖人像です。
   当寺はもと真言宗の寺でしたが、慶長年間(1596年~1614年)に日蓮宗に改宗、中興開山は実成院日相と伝えられています。
   当寺に安置されている鬼子母神像は、日蓮聖人の直刻と伝えられています。このことは「江戸名所図会」にも記載されているもので、文永8年(1271年)聖人が龍ノ口法難にあわれる前、馬に乗せられ鎌倉の町を引きまわされて刑場に向う途中、一老女からごまのぼた餅を供養され、そのお礼として手渡したものであるといわれています。この像は江戸時代の中頃に、鎌倉の妙法寺から当寺に安置され、それ以降開運鬼子母神として、人々の信仰を集めるようになり、寺運も大いに栄えたといわれています。
   境内の日蓮聖人五百遠忌塔は、天明元年(1781年)頃に建立されたもので、昭和56年(1981年)は聖人七百遠忌の年にあたり、それを記念して銅像を建立しています。
   また、開山日相聖人塔は三百五十遠忌の年(昭和41年)に建立されたものです。
   なお、当寺は大本山池上本門寺の末で、現本堂は昭和31年に改築されたものです。

昭和56年2月15日

 

このページに関するお問い合わせ

教育委員会事務局生涯学習推進課文化財係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-5307-0693