4 慈宏寺 【寺院】(宮前3丁目1番3号)

 

ページ番号1008016  更新日 令和6年6月13日 印刷 

井口山慈宏寺は日蓮宗寺院です。寛文13年(1673年)の創建で、開山は妙福寺(現・練馬区南大泉)の慈宏院日賢上人、開基は大宮前新田開発の名主井口杢右衛門(もくえもん)です。檀家は新田開発に力をそそいだ人々が主体となりました。
本尊である木造日蓮上人立像は「荒布(あらめ)の祖師」として親しまれた像です。弘長元年(1261年)に日蓮聖人が伊豆の伊東に流される時、供を許されなかった弟子の日朗上人が、荒布の巻きつけられた流木を用いて日蓮聖人の影像を2体彫り上げました。このうちの旅姿の像が「荒布の祖師」にあたり、杉並区指定有形文化財となっています。
もう1 体は坐像で、碑文谷(ひもんや)法華寺(現在は目黒区の圓融寺(えんゆうじ))に安置され、後に区内の堀之内妙法寺に移されたと「江戸名所図会(ずえ)」巻之四に記されています。
創建当時の伽藍は明治11年(1878年)に焼失、現在の堂宇(建物)は昭和46年(1971年)年に建立されました。
なお、当寺には明治8年(1875年)に高井戸学校の前身である郊西学校がおかれていました。

 

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