あの日の想いを忘れずに継続して南相馬支援を!(平成27年3月11日)

 

ページ番号1005517  更新日 平成28年1月11日 印刷 

4年前の午後2時46分。東北地方をマグニチュード9.0の大地震が突然襲いました。私は庁舎が不気味な音をたててきしむ中、まずは来庁者の安全を、そして区内の被害調査にと迅速に対応しました。時間が経つに連れて入ってくる情報は、被災地での未曽有の被災状況でした。繰り返す余震、津波への恐怖、そして原子力発電所の水蒸気爆発と、この国の崩壊すら予感させる時間が続きました。その最中、交流自治体である福島県南相馬市の惨状を知るに至り、強烈な焦燥感の中で、できる限りの情報を収集し、できることを指示し続けたのがついこの間のことのようです。

4年経ち、常磐自動車道も開通し常磐線の復旧工事も進むなど、被災地の風景は着実に変わりつつあります。しかしインフラが整備される一方で、放射能への不安から母子だけ避難する世帯や、働く場がないことから街を出ざるを得ない若者、そして結果としての高齢化の進行など生活再建への課題は山積みしています。今年度も8名の区職員が1年間を通して南相馬市職員と共に、街に活力を取り戻すために汗をかいていますが、安心して暮らすにはさらに多くの時間と支援が必要だと思います。

南相馬市への職員派遣は、新潟県小千谷市や青梅市などからも続いています。当時、国の動きを待たず、水平的支援を行える「自治体スクラム支援会議」を発足させました。平成25年4月には支援会議のメンバーである北海道名寄市、群馬県東吾妻町、小千谷市、南相馬市が一斉に「災害時における相互支援に関する条例」を施行し、より強固な絆へとの思いを一つにした日を迎えました。これからは、この仕組みを範として、支援の枠組みづくりが日本を覆うようになることを望んでいます。

最後になりますが、震災犠牲者の方々に哀悼の意を表すると共に、今もなお復興に向けて厳しい道を歩み続ける被災地の皆様に杉並区民を代表して心からお見舞い申し上げます。

 

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