5年連続「保育待機児童ゼロ」達成 認可保育所等への入所決定率も96.6%に達しました(令和4年4月15日)

 

ページ番号1072755  更新日 令和4年4月15日 印刷 

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杉並区長 田中 良

本年も保育の待機児童ゼロを実現し、これで5年連続となりました。
待機児童が社会問題となっていた平成30年4月に、首都圏の人口約57万人の杉並区において待機児童ゼロをいち早く実現し、その後も待機児童ゼロを継続してきたことは、全国の大都市自治体に大きなインパクトを与えました。大都市であっても「ゼロは当たり前」という現状に至る一つの起点になったのではないかと思います。
保育所整備の過程で私が強くこだわったのは「認可」保育所の整備です。子育て世帯から寄せられる要望は単に「どこかに預けたい」ではなく、「認可保育所に預けたい」というものが大多数だったからです。その根底に「より質の高い保育を子どもに受けさせたい」という思いが込められていることは言うまでもありません。さまざまな基準をクリアしなくては整備できない認可保育所は、保育士確保が厳しく、まとまった土地の少ない都市部においてはハードルの高いものとなりますが、私は一貫して「新設園は原則、認可」とし、さらに認可外保育所の認可化移行支援を進めました。これにより、本年4月1日の入所においては、認可保育所等入所決定率も96.6%にまで引き上げることができました。
それとともに2年4月には、区内7地域に1園ずつ区立保育園を「中核園」として指定し、地域における保育施設間の連携および情報共有等の促進や、園庭の共同利用を進めることで、地域全体で保育の質の向上が図られるよう取り組んでいます。
しかし、依然として3.4%の方は認可保育所に入りたくても入れなかったという事実には、真摯(しんし)に向き合わなくてはなりません。今後も希望する全ての子どもが認可保育所に入所できるよう、保育需要の動向を見極めながら必要な認可保育所の整備を進め、誰もが安心できる子育て環境の整備に邁進(まいしん)してまいりたいと思います。

認可保育所の箇所数・整備率・待機児童数(各年4月1日現在)

認可保育所の箇所数・整備率・待機児童数の推移を示すグラフ。認可保育所の箇所数について、平成22年は58カ所でしたが、令和4年は190カ所で、平成22年の約3.3倍となりました。また、認可保育所整備率について、平成22年は24.7%でしたが、令和4年は59.9%で、平成22年の約2.4倍となりました。

認可保育所等入所決定率

認可保育所等入所決定率を示す円グラフ。認可保育所等への入所は3,270件で96.6%。認可外保育施設等への入所等は114件で3.4%。

認可保育所等入所決定率とは、認可保育所および地域型保育事業所の入所申込者に占める認可保育所等入所決定者の割合。
(注)認可保育所等入所申込者については、(1)申し込みを取り下げた方、(2)内定後に辞退した方、(3)育児休業を取得(延長)することを理由として申し込んだことが明らかな方は含めていません。

保育の質の維持・向上を図る主な取り組み

保育施設に対する巡回指導・巡回訪問等の実施

心理専門職や区立保育園の園長経験者が、各保育施設を定期的に訪問し、より良い保育の実践や保育環境の向上のための助言等を実施。

保育士等の処遇改善および人材確保・定着化の支援

保育士等の賃金引き上げに要する経費の一部補助や宿舎借り上げ補助の実施、就職相談・面接会の開催などにより、私立保育施設等における保育士等の処遇改善を図り、人材確保と定着化を支援。

中核園による支援

中核園(区立保育園7園)が中心となり、各地域における保育施設間の連携・情報共有等を促進。

  • 地域の園長が集まる「地域懇談会」の実施
  • 担当歳児別や職種別の「保育士等の交流」
  • 「園庭の共同利用」の促進
  • 「中核園だより」による情報共有・情報発信 など

認可保育所への園庭確保のための支援

保育内容の一層の充実に向け、認可保育所が園庭を確保する場合の所要経費の一部を区が独自に補助。

園児等の遊び場の確保

既存の公園内に、保育施設の乳幼児が遊べる遊び場を、4年度中に6カ所整備(2~4年度の3年間で計16カ所整備予定)。

 

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