新たな可能性に向かって区民・地域・自治体間の連携で(平成27年1月1日)

 

ページ番号1005519  更新日 平成28年1月11日 印刷 

あけましておめでとうございます。澄み渡る晴れやかな空と共に穏やかな新年をお迎えのことと存じます。

昨年のスタートは晴天に恵まれたのもつかの間、冷え込む日が多く、2月に入ると雪の日が徐々に増えてきました。2月中旬には区内でも37センチメートルの積雪と記録的な降雪となり、やむを得ずごみの収集も午後からとなるなど、改めて自然の猛威に対する都市機能の脆弱さや、そのための備えの大切さを痛感しました。また、区政に目を転じますと、区立施設再編整備計画の策定に向けた160回に及ぶ説明会等をはじめ、後期に掛けては総合計画・実行計画の改定など、次の段階への大きな節目の年となりました。また、私にとりましては、6月の区長選挙において2期目のご信任を頂き、その重責に身の引き締まる思いとともに、さまざまな課題解決に向け、一層スピード感を持って立ち向かわなければならないと決意を新たにした年でもありました。

さて、消費税10パーセントはひとまず見送られるようですが、平成27年の景気の先行き不透明感は拭えません。私は堅実な財政運営を心掛けるとともに、人口減少社会、少子高齢社会に対して国の動きを待つことなく自ら攻めの姿勢で、問題解決への具体的取り組みを発信していかなければならないと考えます。

そのためのキーワードの1つは「連続」です。昨年改定した総合計画・実行計画に描かれる将来の杉並区の姿は、まさに今日1日1日の積み重ねの先にあります。未来を見据えた施策の連続が次世代に責任ある区政を実現する上で大切です。
2つ目のキーワードは「連携」です。昨年、都市と地方の税収格差を理由に地方自治体の財源である法人住民税の一部が国税化されるという地方自治の本旨に反する措置が国によってなされました。地方が元気を取り戻すためには、税の配分ではなく、東京と地方が日常的な連携、交流の活性化を通して共にWin‐Win(ウィンウィン)の関係をどうつくっていくかが重要な視点だと考えます。杉並区には国内10自治体、国外3都市の交流自治体があります。それらの自治体との災害支援、医療福祉、教育、スポーツ、文化、物販等の連携・交流が充実していくことで、区民の皆さんには安心や豊かさの実感を、相手方の自治体には雇用や産業の活性化をもたらすことが大切です。その意味で、静岡県南伊豆町に建設予定の保養地型特別養護老人ホームは双方の強みを活かした行政課題の解決など、地方と都市の共存共栄を図っていく新たな可能性として全国からも注目されています。

昨年11月17日から杉並ナンバーがスタートし、12月15日現在2000台以上の車が登録されました。これからどんどん杉並ナンバーを増やしていき、杉並の名前と共に杉並から元気を全国に届けようではありませんか。

「連」。杉並らしい一文字だと思います。区民同士、地域同士そして自治体同士が連携し、新たな発見や発信などが始まる、素晴らしい出会いがある年にしていきたいと思います。

 

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