水害に備え、安全・安心を実感できるまちづくりを(平成27年6月1日)

 

ページ番号1007641  更新日 平成28年1月11日 印刷 

昨夏、広島市での局地的豪雨によって、多くの尊い人命や財産が奪われたのは記憶に新しいところです。区でも、昨年6月から7月にかけての度重なる豪雨で浸水被害が多数発生しました。
普段は、水とみどりの空間として皆さんの憩いの場となっている神田川、善福寺川や妙正寺川は、集中豪雨がひとたび起きると、川沿いの低地を中心に浸水被害をもたらす別の顔を見せます。現在の知見では予測が困難な、いわゆるゲリラ豪雨が発生すれば、川沿いの地域だけでなく、川から離れた地点での被害もたびたび起こっています。

先ごろ行った実態調査で、これらの水害多発地点が区内に20カ所を超えて点在することが分かりました。平成27年度はその調査結果を基に、道路上の雨水を排水する横断U字溝などの設備の増強や、周辺の道路や公園からの雨水流出を抑える浸透施設の集中的な設置など、その地点の実態に合った対策を早急に実施していきます。

河川や下水道対策については、事業主体である都に対し整備の促進を強く働きかけ、荻窪地区や阿佐谷・高円寺地区では、雨水貯留施設整備のための新たな用地として区立公園の活用を提案するなど、都との連携・協力をさらに強化していきます。

また、ソフト面では、防災行政無線で放送する大雨などの緊急情報を、事前に登録いただいた携帯電話にメール配信するサービスを5月から新たにスタートしました。防災行政無線の放送内容をメール配信するのは、都内自治体では初の取り組みとなります。

集中豪雨そのものをなくすことはできませんが、減災の視点に立って、地域の状況に応じたきめ細やかな水害防止策を充実させ、安全・安心のまちを実感していただけるよう、区職員一丸となって取り組んでまいります。

 

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