南相馬市の早期の復興を願って(平成23年8月1日)

 

ページ番号1005552  更新日 平成28年1月11日 印刷 

東日本大震災の発災以来、杉並区など4自治体は、自治体スクラム支援会議のもと連携して、南相馬市の復旧・復興支援に取り組んでまいりました。

この間、「コミュニティの維持」を最優先とした避難所運営や生活支援、職員派遣など、南相馬市と直接連絡を取り合いながら、迅速に、かゆい所に手の届く支援活動を展開することができ、基礎自治体相互の「水平的支援」がたいへん有効に機能してきたのではないかと感じています。また、スクラム支援会議が提起した災害救助法の見直しは全国市長会の緊急要請として採択され、短期間で全国的な要請活動に発展するなど、大きな成果を挙げてまいりました。

しかし、一方で南相馬市の復興の道のりにはまだまだ課題が山積しています。

先ごろ南相馬市では、仮設住宅の確保の見通しが立ってきたことなどを踏まえ、8月末を持って避難所を閉鎖し、県外を含めた全ての避難者を南相馬市に帰還させるという方針が示されました。大半の方々が故郷へ帰ることを望んでおられるなか、まず避難されている方々の円滑な帰還を支援していかなければならないと思います。そして、行政運営支援を引き続き行うとともに、福島県の被災自治体を支援している他の自治体とも連携し、産業など多様な面から息の長い支援を行っていくことが必要です。支援の輪を拡げ、それぞれの自治体の強みやスケールメリットを活かしていけば、風評被害に苦しむ福島県全体を効果的に支援していくことができるのではないかと思います。あわせて、次の災害に備えるためにも、災害救助法の改正等に向けた取り組みを進めていくとともに、収束の見通しが立たない原発事故への対応などの困難な課題に対して、さらに南相馬市と連携を取りながら、国に対する復興に必要な要請を行っていきたいと思っています。

この会議に際し、全国市長会会長の森民夫新潟県長岡市長から、「仲間の自治体を助ける『強い絆』を誇りに思う」というメッセージが届けられました。南相馬市復興のため、区としましては今後もできる限りの支援をしてまいりたいと思っておりますので、区民の皆様の一層のご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。そして、あの勇壮な「相馬野馬追」が一日も早く復興のシンボルとして全面的に開催できるよう、南相馬市の取り組みを区民の皆様とともに応援してまいりたいと思います。

 

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