特養「1,000床増床」達成をご報告します(令和3年12月1日)

 

ページ番号1070211  更新日 令和3年12月1日 印刷 

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杉並区長 田中 良

12月1日、荻窪税務署等跡地に建設していた特別養護老人ホーム・フェニックス杉並がオープンし、これをもって杉並区総合計画・実行計画に掲げた「10年で特養1,000床増床」の目標を達成いたしました。長年にわたり区民をはじめ区議会や関係者の皆さまからご協力を賜り、心から感謝申し上げます。

平成24年当時、杉並区内には優先度の高い特養入居待機者が1,000人近くもいる状況でした。私は、この入居待機者の解消は「保育待機児童ゼロ」と並んで、基礎自治体がなすべき最重要課題であると考え、心血を注いで対策に取り組んでまいりました。

特養整備にあたっての大きな課題は、施設を建設するために必要な大規模用地の確保です。社会福祉法人自らが土地を確保することは、杉並のような住宅都市においては困難を極めます。そのため区では、法人の用地取得にかかる経費を助成することに加え、区有地や国・都の未利用地等を確保して賃貸することにより、整備を進めてまいりました。フェニックス杉並は、定員180名、ショートステイ36名という大規模施設ですが、これも区が国との財産交換により約6,300平方メートルの土地を確保したことで、その一部を活用して整備できたものです。

また、全国初の自治体間連携により交流自治体の南伊豆町に開設した「エクレシア南伊豆」では、定員90名のうち50名程度を杉並区民の枠としています。単なる定員増にとどまらず、生活の場の選択肢を広げることにつながる区域外特養の取り組みは、全国的にも注目を集めました。

入居者の多くは高齢期を迎えてもなお、生き生きと健やかに暮らしたいと考えていることでしょう。昨今では、家族だけではなく地域とのつながりが保たれるように交流スペースを設ける施設も増えてきました。介護に係るさまざまなニーズをしっかりと見極めながら、今後も引き続き必要な対策を講じてまいりたいと思います。

 

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