杉並区の未来を次世代につなぐために(平成26年1月1日)

 

ページ番号1005530  更新日 平成28年1月11日 印刷 

あけましておめでとうございます。新年にあたり一言ごあいさつ申し上げます。
皆様お一人一人に新たな目標や夢が広がり、すがすがしさとともに今日をお迎えのことと存じます。

平成も四半世紀を過ぎ、この間時代は大きく変化しました。例えば人口構造を見ても、平成元年の65歳以上高齢者の割合は13%でしたが、平成25年には20%を超え、国立社会保障・人口問題研究所によれば平成52年には約40%に達すると推計されています。少子化で人口が減少する中で高齢者の割合が増加すれば当然、働く世代が減り、特別区税収入は減り、一方で社会保障関連経費は増加します。また人口構成の変化は、区民ニーズを一層多様化させ、歳出に大きな影響を与えます。

少子高齢化の進展が加速し、女性の本格的な社会進出に伴う保育園待機児童数の増加や、公共施設建設のための大規模用地の確保の困難性など、都市部特有の課題の顕在化により、これまでの行政運営では立ち行かない事態が次々に生じています。

しかし、だからといって、手をこまねいていては、課題をただ先送りするだけです。今こそ、腹をくくって私たちの世代でできることにしっかりと取り組み、次世代に素晴らしい杉並区を継承していく、そうした覚悟のもとに行動を起こす時期に来ているのだと思います。

杉並区立施設再編整備計画(素案)は、その軸となる計画だと考えます。今後次々と更新時期を迎える施設に多くの経費を掛けなければならないとしたら、時代とともに変化する区民ニーズに的確に対応することが困難となります。持続可能な行財政運営を行うためには、将来を見誤ることなく、先々を見据えた取り組みが必要です。その一歩が施設再編整備計画です。

平成26年は、基本構想実現に向けた取り組みを加速化していく年だと考えています。これまで同様、喫緊の課題に対しては引き続き力を入れてまいります。

女性が働きながら安心して子どもを産み育てられる環境整備のため、認可保育所などの保育施設の整備に取り組んでまいります。また、必ず来る首都直下地震への備えとして、狭あい道路の拡幅など減災対策を一層進めます。さらに、子どもたちの教育環境の整備を進めます。平成25年度、次世代育成基金には140件を超え、約430万円の寄附が集まり、共感の輪が広がってまいりました。今後確実に増加する要介護高齢者の方が、住み慣れた地域で安心して暮らしていくために、在宅介護の充実を図るとともに、特別養護老人ホームの整備も着実に進めてまいります。

今年は杉並区基本構想(10年ビジョン)に基づく杉並区総合計画(10年プラン)の改定の年にあたります。「支えあい共につくる 安全で活力あるみどりの住宅都市杉並」の実現のためにさらに努力をしてまいります。

区民の皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。

 

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