拡げよう!地域の安全と安心を(平成28年3月1日)

 

ページ番号1021085  更新日 平成28年3月1日 印刷 

東日本大震災からまもなく5年。
私はこの間、災害に強いまちづくりを最重要課題としてさまざまな対策を講じてきました。中でも狭あい道路の拡幅整備は、減災対策の中心となる待ったなしの課題です。

しかし、拡幅によって後退した用地に花壇などが置かれている場所では、災害発生時に消防車などの緊急車両の通行ができず、その後の避難や救助もスムーズに行うことができません。そればかりではなく、高齢者のデイサービスの送迎車両が玄関の前につけられない、また、清掃車両が狭い道に入ってこられないため作業コストが余計にかかってしまうといったことも生じています。

そこで、拡幅整備をさらに進める際の課題について、有識者からなる審議会でご議論いただいた結果、拡幅された後退用地に通行の支障となる物件を置くことを禁止するのは可能、という趣旨の答申を受けました。一方で、区の予算を使って行う整備の義務化に関しては、財産権の関係から、積極論と慎重論の2つの考え方が示されました。

私は、区民の安全・安心を確かなものとするためにも、区による拡幅整備を積極的に義務化していくべきではないか、と考えています。しかし、まずは後退した用地に支障となるものを置くことを禁止して、災害時の道路機能を確保したいと思います。その先の取り組みは、事業の実施状況などを見ながら区民の皆さんとさらに議論を重ねていきたい、このように考えた次第です。

今回、改正条例の骨子案について区民意見を募集しますが、地域全体の安全と安心を拡げる観点で、皆さん一人一人がこの取り組みについてお考えいただく機会とし、多くの方からのご意見をいただければ幸いです。

 

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